商業施設で用いられている湿度計センサーの機能

一昔前の日本の夏は、夜になると縁側に座って夕涼みができる風流なものでした。ところが昨今では夜も気温が下がらない熱帯夜となり、夕涼みとは無縁な環境です。真夏の平均気温が35度となった日本では、一般家庭はもちろんのこと学校・官公庁・医療機関のどこに行ってもエアコンを備えて運転をなされています。エアコンを運転する時、通常は人間が暑い・寒いと感じてから電源を入れます。

これはあくまでも狭い空間内でおこなえるもので、大規模かつ不特定多数が行き交う商業施設では自動運転が基本です。この自動運転に欠かせないものがセンサーであり、温度計と湿度計の2つで構成されているのが特徴です。商業施設のエアコンに備わっている湿度計センサーは天井部に備わっており、360度の角度から赤外線を照射して測定をなされています。湿度計センサーが観測するものは、空気中に含まれている水蒸気量です。

10立法メートルあたりで約20mlの水分量を含んでいる時は湿度が50%以上となり、多湿と測定されます。それとは反対に20mlを下回って湿度40%以下だと空気が乾燥している状態と観測することが可能です。この湿度と温度は切っても切り離せない関係性を持ち、商業施設のエアコンには必ず湿度計センサー機能も有されているというわけです。自動運転を管理施設からの手動に切り替えることも可能ですが、その際も湿度計センサーで館内環境を確認してから運転をなされます。

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