CPUに組み込まれている温度計センサーの役割

ほとんどの方はデジタル式の温度計と聞くと、エアコン・暖房器具などの空調設備や目覚まし時計などを思い浮かべるかもしれません。これらの電気器具は、室内の温度を測定する必要があるからです。実は私たちの身の回りには、目立たない場所にも温度計センサーが組み込まれているものがあります。ほとんどの方はスマートフォンやタブレット端末のモバイル機器を使用していますし、仕事やプライベートでPCを使っている方も少なくありません。

これらの電子機器の頭脳であるCPUの内部にも温度計センサーが組み込まれており、演算回路を高温による故障から守るという大切な役割を果たしています。電子機器に使用されているCPUは高速で演算を行うために微細な回路に大きな電流が流れており、長時間にわたり高負荷の計算を行うと温度が上昇します。内部に組み込まれている半導体素子は熱に弱いので、高温に晒されると故障する恐れがあります。そのため内部に組み込まれている温度計センサーが高い温度を検知すると、回路を守るために計算の負荷が抑えられる仕組みになっています。

普段通りの使用であれば、PCやスマートフォンなどのCPUの内部に設けられた温度計の測定値を確認することはありません。それでも専用のソフトウェアやアプリをインストールすれば、センサーが測定した温度を確認することが可能です。長時間にわたりゲームをプレイするなどすると、温度が上昇する様子が確認できるでしょう。

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