接触の有無にかかわらず計測できる温度計センサー

温度計といわれると寒さ暑さの気温を見て取れるものだと認識する人は多いはずです。体温計という呼び名が一般的ですが、人体や動物の体温を計測するための道具もこの一種といえます。昨今、市中でよく見かける、非接触タイプのものも体温計であるという認識はあると思います。空気や人体と接触するセンサー部分がむき出しで直接ふれるものは、正確な仕組みがわからなくても計測できそうなイメージが簡単にわきます。

そしてそれを数値化する機能があることで、人がふれるだけでは大まかにしか判定できない温度がはっきりとわかります。デジタル式のものではなく、昔ながらのアナログ体温計では水銀を測定に用いますが、接触タイプにかんしてはセンサーに該当する部分の形状は、今もそれほど変わっていません。非接触タイプの体温計は、対象にふれることなく計測が可能です。それは、あたりの温度を計測する場合も同じで、人体や動物や物品が発する熱を赤外線として感知します。

非接触タイプの温度計は、特定のものを計測するというよりは、監視する空間すべてにセンサーを働かせて温度の把握をおこないます。ここ最近では、公衆でのすみやかな検温に広く利用されています。小さな熱源である消し忘れのタバコの吸い殻から、火災につながるような変化がないかを監視するのにも、この赤外線で熱を計測できるセンサーが活用できます。かねてよりある防犯の仕組みとして、人体が発する熱で異常を察知して警告するシステムも、温度計の利用方法のひとつといえます。

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