HACCPで求められる製品説明書とは

HACCPでは製品説明書の作成が求められています。家電製品などを購入するとついてくるイメージはありますが、食品に必要な理由はなんでしょうか。ここで言われている製品説明書は、取り扱い説明書とは違って、製品の詳細を明文化したものです。製品とは自社で加工して提供している食品の最小単位です。

製品に使われている材料に何が使われているのか、できるだけ細かく記載した方が有効な情報となります。保管方法なども書き出し、その温度帯や仕入れ先からの輸送方法などもあると安心です。カットの方法や大きさ、洗浄方法、調味料の有無など、漏らさず書き出せばそれだけ多くの分析が可能になります。HACCPでは製品がどのような状態で顧客に提供されるかも重要です。

例えば梱包につかわれる材料や提供される時の温度、そのあとでどのような二次加工が考えられるか、再加熱や持ち帰りまでの温度なども関係してきます。消費期限や賞味期限も記載しておき、それまでにどのような管理を想定しているかも確認しましょう。HACCPで重要なことは、自ら行っていることを明確にすることです。その上でしなければならないこと考えます。

だからできるだけ詳細で多くの情報があった方が、正確な分析が可能となります。いくらしっかり分析しても、漏れがあったらそこは分析していないことになります。それでは安全管理を行っている意味がありません。漏れがないことは、確実な食の安全を確保するために必要です。